若竹屋酒造場
福岡県久留米市田主丸町田主丸706
2020年12月24日・25日に訪問
到着したのは12月24日16:30頃。紅乙女酒造・巨峰ワイナリーを見てゆっくり歩いてやってきた。
(※参考ちなみに休日は電話予約がないと受け付けしないので、試飲はなかなか難しいとのこと。)
明日、来れないだろうか…。まさか…。明日は明日で吉井町に行く予定があるし…。
と思ったら、来れることが判明。
今回は旅の予習が短くて、全然気付いていなかったのだけど、吉井町は田主丸のすぐ近く。しかも1本のバスで結ばれている。吉井町のバス停「吉井中町」というバス停から、若竹屋酒造最寄の「田主丸中央」というバス停まで10分たらずで着く。
ついでに、田主丸中央から乗るバスは西鉄久留米に行く。ということは、JRを使うことでJR久留米駅と西鉄久留米駅のムダな往来をしなくて済む。
ジョルダンの乗換案内ってほんと、すごい。「吉井町観光案内所」「若竹屋酒造」と入力すると最寄のバス停がわかり、そこを通るバスの時刻表までわかるんだから。
●若竹屋伝兵衛馥郁元禄酒 アルコール度17° 5年熟成
「元禄時代の製法で再現した酒。琥珀色を帯び、酸味の勝った芳醇な香りと味わい、日本酒の常識とはかけ離れた独特な酒。シェリー酒を思わせる口あたり。」(若竹屋酒造所HPより)
わ、なにこれ?梅酒みたいにトロリとしていて、琥珀色。本当に日本酒なんだろうか。
味もすごい個性的。
辛口はスッキリしているが旨味が少なく、甘口は旨味はあるけど甘味がね...なんて二項対立で語られるけど、それに全然あてはまらない。旨味がすごく感じられるのに、さらりとした後味。
衝撃のおいしさ。
またしてもしょぱっぱなにインパクトの強い味を試飲してしまった。
こちらも甘口/辛口の二項対立ではない味わい。繊細な酸味があって、そのおかげで旨味とスッキリした後味を両立している。いやぁ、これもおいしいなぁ〜!
ボキャブラリーが貧困なので、同じような言葉が並んでいるけれど、「馥郁元禄酒」とは全然、違う方向の味。
岡山県産の「雄町」という米を100%使用。
おりがらみというのは、酒の中に澱が浮遊している日本酒のこと。
澱には米や酵母が含まれているため、コクが出るんだそう。なんで全部の酒をおりがらみにしないんだろうと思ってしまう、ド素人の私…。
そういえば私の中では生酒の定義も、実は曖昧だった。
酒は通常、もろみを搾って貯蔵する前、あるいは貯蔵後出荷前に、品質安定のために加熱処理を行う。生というのは、その処理を行わない酒のこと。安定はしていないが、生酒特有のフレッシュな味わいが楽しめる。
こちらは元禄酒や坐に比べて甘口という感じがするが、それでも後味がスッキリしている。おいしい…。
お米がパンツはいてる!ステキなアイディア。他にもNudyモコモコというのがあって、楽しい。シリーズ全部飲んでみたかったな....
ネットには「マジメ一本の杜氏さんに、『あなたらしいいやらしさを出したお酒を造って下さい』と要請し、完成したお酒」という興味深いエピソードが載っていた。
対照的。しっかり甘く、甘い後味が残る。
しかしネット上では甘味と酸味のバランスがいい、フレッシュな味わいとの評判。
テーブルに用意されていたのはこれ以外の5本。お店の方が「他に飲んでみたいお酒があったら言ってくださいね」というので、お願いしたもの。
というのも、こちらの酒造所について調べた時、話題になっていたお酒だから。
「明治時代に発見された酵母『サッカイロ・サケ・ヤベ』と、種麹『アスペルギルス・オリゼー』を使用している。フレッシュで青りんごのような酸味が強い。辛口白ワインのような風味」とのことでとても興味を持っていた。
でも、実際飲んだ感じ、かなり甘くて、後味も甘さの余韻が残ったんだけどな…。
どういうことなんだ…。
やっぱあの試飲用の小さいカップに3mmくらいしか注がずに飲んでもわかんないよね、と、なにかのせいにするのも虚し…。
もっとしっかり味わってくればよかった。
せめて、もう1回飲んでみればよかったなぁ...
やたら後悔があるのは、昨日焼酎を3本も買ってしまい、荷物の関係でもう買えないとわかっていたため。
タダで試飲だけして何も買わないのはやっぱりなにか後ろめたさがあって、滞在時間が長くなるにつれ、気持ちが落ち着かなくなっていた、ビビリな私であった。
by cerveza_y_tequila
| 2021-01-11 09:32
| 2020年_福岡・佐賀旅行